店主日誌
2008年9

9/22(月)

  ちとしゃん亭20周年記念1週間連続ライブが終わって、もう3週間以上過ぎた。長い長い長距離走をやっと走り終えたような脱力感はまだ残っている。体がいつまで経っても元に戻らない。1週間の公演中、階段の上り下りを軽々と繰り返したあの軽さは何だったんだろう。今は家の2階へ上がる階段でさえ、その一歩の重いこと、一言に「それはあんた、年のせいだよ」と言われれば、なるほどあっそうだったのかと納得もするが、身辺の者はみな、私が普段、強気に構えて若ぶっているのでそのことには注意深く、優しく黙してナントカなのだ。

  ま、いずれにせよ、三味線かとうの信頼のおけるメンバーがいてここまで来れたこと、私ひとりだったら、初めの一歩で腰くだけになっていたことは間違いない、というよりも計画さえできなかったこと。

 明日は久しぶりにお墓参りに行って、両親にも感謝して今回の催しの成功を報告しよう。

9/24(水)

  そうだ、もしいきなり店主日誌だけをご覧になる方がいたら1週間連続ライブの顛末は書いてないのでわからないと思います。もしご興味のある方は当HPのスタッフ通信(ブログ)をご覧ください。公演中、リハーサル風景やその日のことを毎日何枚も写真を入れて記録してあります。ご覧いただければお分かりのように、一言で言って公演は大成功でした。観客の皆様、関わって下さった全ての皆様に感謝の気持ちで一杯です。

9/26(金)

  一昨日から今日まで豊島区の中学2年生の男子生徒が『職場体験』に来ていた。職人の仕事は手伝えないよと断って、毎日掃除や窓ガラスなどを磨いてもらった。お蔭で珍しく三味線かとうのガラス戸はピッカピカである。今どきの14歳に知り合いは少ないのでよくわからないけど、この中学2年生は礼儀正しくて挨拶の言葉もはっきり大きな声で発声した。パソコンの打ち込みも手伝ってもらったが指運びも素早く滑らか。

  実は彼は目指すところがあり、1年以上前から近くのお師匠さんに三味線を習っている。そのこともあり三味線かとうに『職場体験』を希望したと言うわけ。あっという間の3日間だった。仕事社会との初めての接触だったろう。私もちょっと緊張したが、彼もそうだったに違いない。

  3日間、ありがとう。 どうぞこのまま真っ直ぐに伸びて下さい。