店主日誌
2008年7

7/6(日)

 怒涛の6月を何とか乗り越え、ほんのいっときの間を何回も深呼吸を繰り返し、ゆっくり力を抜ききった。

7/8(火)

 昨日は8月のコンサートのメンバーの一人、はなわちえさんが来店。この時期、彼女の大好きなピカピカのショートパンツ姿を拝見できるのは最高の目の保養。疲れ目にはとてもエコロジー。

 そして今日は同じく8月のメンバー、三味線Rock
 night『ヒビキメロヲ』のマニさんとYORさん来店。あれだけ激しいライブからは想像できない二人の優しい語り口。でも冗談ばかり言いながら、なんか打ち合わせも済んじゃったみたいな・・・・・。

7/9(水)

   そう言えば、数日前、テレビ朝日の朝の番組『ちい散歩』の取材を受けたっけ。俳優の地井武男さんがあちこちを散歩する番組で大変な人気番組だそう。あの時、『秀々』の三味線プレーヤーの尾上秀樹さんが来店して下さったのに、取材中長いことお待たせしてしまった。尾上さん、ごめんなさい。

7/10(木)

  頭が一番冴えているのは朝6時頃から14時くらいまで、特に開店前の一人でいる数時間が一番大切。この時間に何ができるかでその日一日の調子が占える。夕方6時にはもう、マイッタ狸だ。なるべく早く帰宅して一杯飲んで寝てしまうのが健康に一番。

7/15(火)

  梅雨が明けたような晴天の日が3日続いている。しかも毎日30度以上。

 アメリカのマイクから昨日電話があり、皮が破けたので送るそうだ。そして今朝彼からメールがあった。全く驚くほどマイクの日本語は上達している。話し言葉も敬語がきちんと使えるし、メールでは初めの頃は、ローマ字交じりのカタカナ日本語だったが、平仮名を覚え、漢字も良く書けるようになったし、文章もしっかりしてきた。

7/18(金)

  今朝も朝から真夏の陽が照りつけてかなり温度も上がりそう。今日で1週間連続の真夏日、これでまだ梅雨が明けていないなんて嘘でしょ。

 一昨日、大塚のライブハウス『GRECO』へ木乃下真市と海沼正利の『天涯』ライブを見てきた。『天涯』というタイトルは二人が15年前に発表した自主制作テープのこと。演奏は、二人の長い間の絆をゆっくり紐解くようで一曲づつが絵巻物語のようだった。それはまるで二人の愛の語らいのようであり、今後を示唆するような新しい絆の誕生の瞬間のようにも感じた。ときめきを胸に躍らせながら、狭い民家の間の道を帰路に就いた。

7/19(土)

 8月のコンサートに台湾から劉さんが毎日のように見に来る。劉さんは今年のお正月に私たち夫婦が台湾に行った時、お会いした津軽三味線を習っている素敵な青年だ。半年前にはほとんど話せなかった日本語をメールで予約の時、アメリカのマイクと同じように、カタカナ、ひらがな、漢字、を駆使して申し込んできた。

 津軽三味線を覚えたいという外国の人はたくさんいる。そしてその津軽三味線を弾く国の言語を必死に覚えようとしている人たちがたくさんいる。また、先日、NHKの『ドキュメント挑戦』という番組で主役のケビン・メッツ氏が「津軽三味線が日本と世界のつながりになるかもしれない」と言っていたが少しもお大袈裟な話ではない、リアリティのある言葉だ。

  そうそう、当初来日予定ではなかったがケビン・メッツ氏もアメリカから見にくることが決まった。しかもほぼ毎日。客席も日に日に賑やかになってゆく。