店主日誌
2004年11〜12月

12/10
(金)
 明日からの津軽三味線コンクール大阪大会の出店に山口両選手が出発。関西のお客様も多いので沢山の方々とご挨拶が出来るのを楽しみに出掛けた。
12/1
(水)
   新生、木乃下真市の最新アルバム『パッション!』本日発売。
11/30
(火)
   山口真明、倉橋勝の二人は6時半に出発して岐阜のお客様のところへ納品に。その後、山口繁夫は静岡へこれも納品に行く。私は今日が日限の四つの張替が間に合わな〜い! いずれにしろ怒涛のような11月が今日で終わり、明日から師走に突入する。

 12月はイベントがめじろ押し。先ず3、4、5の3日間
『第25回あらかわの伝統技術展』に参加し、最初の2日間は山口両三味線名人が自慢の腕前を披露する。
 
 11、12日は
津軽三味線コンクール大阪大会に初出店、18日が弘前市で行われる津軽三味線バンドコンテストに音響のお手伝いに、と遠征が続く。
 
 そして21日が三味線かとう主催の
『福士豊秋ファーストコンサート』だ。町屋駅ビル3階のムーブ町屋で行われるのだが、300席に満たないホールは熱い期待で膨れ上がっている。まだチケットをお持ちでない方は今すぐ最寄の販売所に駆け入るべし。思いもかけないプログラムが待っている。
11/17
(水)
   歳末謝恩セールが終わる。風邪など滅多にひかない私が珍しく発熱し、セール後半の2日間は朦朧として参った。やっと抜けたと思ったらまた寒気がする感じでどうも体調管理が行き届かない。
 
 すべらない糸巻きが順調に売れている。この製品はあの『夢絃21』を創り出した、かの有名な山口繁夫氏による発案製作によるものでこれも長い間、試作検討の末、三味線専用に作られたもの。糸巻きが止められなくて三味線をあきらめかけた人が喜んで使用する、そんなケースが多い。今のところ値段は決して安くはないが製品の価値は使用者が認めている。糸巻きの種類は黒檀、紅木だけでなく象牙、アクリルのジョイントも可能になった。一つの製品に携わる全てのスタッフのアイデアと技術力に感嘆する。これは夢絃21やサイレント三味線にも言える事。

 先日、日本テレビの『縁人』という番組に出演した。「上妻宏光を支える三味線職人」ということで紹介されたものだが、三味線かとうの代表なので常に私一人が表に立つが、実のところプレーヤーを支えている技術者は他に沢山いるのだ。直接的には店の山口繁夫であり、山口真明であるが、なんといってもKちゃん始め三味線を作る職人たち、エレキ部品を製作する技術者たち、Oさん、電気関連技術者たち等など数え上げたら大変な数になる。総じて三味線かとうが製作している、私はそれらの人たちの代表として表面に出ているだけのこと。つまり一番支えられているのはかく言うワタクシということになる。

 そして上妻宏光氏には番組を通して素晴らしい感謝の言葉を頂いた。しかし、上妻氏だけでなく多くのプレーヤーに支えられているのはこのちっぽけな店、三味線かとうなのである。次から次へ新しい三味線音楽を作り出している全国の三味線プレーヤーに深く感謝している。
11/8
(火)
   歳末謝恩セールが日曜日から始まった。連日大勢のお客様がお見えになっている。
     
 今回は何故か朝日かせと和楽器チューナーがヒットしている。確かに和楽器チューナーは 今までの電子チューナーに比べて安いし性能も良い。
 

 今、店の地図を作成中だ。ずいぶん時間がかかっているが、少しでもわかりやすいものを  心がけて、管理人柴田満と新人倉橋勝に手伝ってもらっている。

 今日から『今日の一枚』というページをUPしたが、これから地図と連動させて三味線かとうの周りを中心に写真を撮りたいと思っている。一枚の写真は撮るその瞬間まるきり意識しなかったが、再生してみるととても懐かしい思い出が沸いてきた。店主日誌とは別にこれから 記録していこう。

11/1
(月)
   先月はいろいろなことがあった。10月1日付けで木下伸市さんが『木乃下真市』に改名されたのには驚いた。コンサートの時に音響のお手伝いに行ったM・山口によると「めちゃくちゃカッコイイッスよ!」とのこと。国技館で日本民謡協会の全国大会の出店の時、木乃下さんが特別ゲストで2曲演奏した。そのあと出店場所にも来て下さったがなるほど、きりりと引き締まったお顔が眩しかった。
 
 その1週間後には、武道館の郷土民謡協会主催の全国大会にも何年ぶりかで出店した。去年まで国技館と武道館の開催日が一緒だったのでどちらかしか出られなかったのだ。
 
 映画『オーバードライブ』も見た。新田弘志先生の怪優ぶりには最初から最後まで笑いをこらえるのが大変だった。新田昌宏君の素晴らしい自然な演技に驚かされたが『津軽三味線名人』役の木乃下真市さんの演技はこれも腹が痛くなるほど笑いを我慢した。だってお客さんがあまりにも真剣に見ているようなので・・・。
 
 29日は、はなわちえさんが『夢絃21』を初使用、場所は『銀座スィング』。ここでもM・山口は音響のお手伝い、23時過ぎまでの3ステージ。可能性の広がりに胸が高鳴る。
 
 他にも色んなことがびっしり詰まった10月だった。台風22号、23号の大被害に追い打ちをかけるように小千谷市を中心にした震度6強の新潟中越地震が起き、多数の犠牲者が出た。 最後にイラクの日本人人質が殺害されたニュースが重苦しく日本列島を覆う。