津軽三味線全国大会優勝者4人の白熱バトル・ライブを完全デジタル収録。
まったく新しい津軽三味線の誕生!
@津軽の響き 渋谷和生/進藤正太郎
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TSUGARU MODERNは、1998年7月18日、19日の2日間、〈津軽三味線チャンピオンTOKYO決戦〉と銘打ち、東京・ムーブ町屋ホールに満員の観客を集めて開催されたコンサートの模様を収録したライブCDである。彼らは皆、弘前で毎年開催される津軽三味線全国大会に於いて、2年以上連続優勝したチャンピオンであり、今、最も輝いている津軽三味線プレーヤ一達である。流派を越え、一個のプレーヤーとしての技のぶつかり合いが、四者四様の『津軽じょんから節』のあと結晶したパワーとなり、『じょんから乱れ弾き』に向って、静かにエキサイティングに炸裂してゆく。 |
進藤正太郎 <Shindoh Shoutaroh> |
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上妻宏光 <Agatsuma Hiromitsu> |
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渋谷和生 <Shibutani
Kazuo> |
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木下伸市 <Kinoshita Shinichi> |
◆三味線「かとう」主催の「津軽三味線チャンピオン」からはすでに木下伸市がスターで登場しているが、私は毎年、このコンテストをたのしみに拝見している。これは昨年夏の実況録音盤。ゲスト扱いの木下伸市のほかに3人の名手が競演した。ピアノやパーカッションをまじえた創作曲あり、4人全員いりみだれてのセッションあり、圧巻は、「津軽じょんがら節」を4人それぞれ、個性豊かに演奏する。これはもう、分野をこえての音楽の美である。奏者は皆、若い人ばかり。たまには三味線音楽もいいですよ。 【FMfan別冊オーディオ・ベーシック1999年Vol.11 文:青木誠】 ◆ひょんなことから津軽三味線のCDをもらった。タイトルは「TSUGARU MODERN」東京は町屋にある三味線店が主催したコンサートをデジタル録音した自主制作盤だ。 【週間金曜日 音のひろば1998/11/6号 文:岡崎香 】より 津軽というより、音色を壊さない工レキの開発で三味線界に新たな展望を拓いた〈三昧線かとう〉の一大プレゼンテーション。これまでも「TOKYO決戦ライヴ佐藤通弘VS木下伸市」なんて凄いテープを出していたが、これは2年以上連続優勝者4人という豪華版。といっても賞を競うコンペではなく、津軽三味線の可能性を魅せるぺージェント。津軽勢の渋谷・進藤の民謡もの@と、ピアノとリズム伴奏による木下・上妻の即興Aを聴き比べただげで、後はもうなにが来ても驚かないという気持ちになってしまう。が、どうして、凄いのはソ口の方がそれぞれの個性が際立つこと。といってもそこは津軽。どんなに新しいことに挑んでも、ワンフレーズ聴いただけで音の住所が判ってしまう。ブルースがそうであるように、不自由さをハンディと感じさせない開放感こそ、津軽最大の魅力なのだろう。4人とも、この大きなフレームの中で、思いっきり自由に羽ばたいている。(星) 【邦楽ディスクガイド(音楽之友社):星川京児+田中隆文/編】より |