邦楽ジャーナル2008年4月号掲載(邦楽ジャーナル公式サイト) 三味線かとうが「七夜連続三味線ライブ」開催! 「ちとしゃん亭」とは、三味線かとうが三味線・筝・尺八、世界の民族楽器など様々なスタイルのステージを気軽に楽しんでもらおうと89年から店内をコンサート会場として開放しながら年に数回行ってきたもの。過去に8回、「特別企画」として近隣のホールに会場を移し、津軽三味線の競演やバンドコンテストなども行ってきた。 今回は、ちとしゃん亭が20周年を迎える記念として1週間にわたり、全日程まったくカラーの違う「三味線」のライブを展開させる。 初日の8月25日は、本條秀太郎が率いるユニット「本條秀太郎 with J-TRAD ATAVUS(アタバス)」が登場。鹿児島に伝わる板張り三味線・ゴッタンに尺八やマリンバ、シンセサイザーなどを組み合わせ、日本人の心をテーマとする自由な音楽を奏でる。翌26日は「三味線 Rock Night」と題し、全国のライブハウスで活躍中の三味線バンド「マホロバガクザ」と「ヒビキメロヲ」が登場。バリバリのロックながら、繊細さも併せ持つオリジナルの世界を聴き比べる。27日は「上妻宏光スペシャル」で、共演者や内容は未定だが、これまでちとしゃん亭には何度も出演し毎回違うアプローチで観客を魅了してきた上妻が、今回は何を聴かせてくれるのか期待が高まる。28日は「国本武春ソロライブ」で、浪曲師の国本がロックやR&Bに語りと三味線を融合させた独自の「弾き語リスタイル」で今回も会場を沸かせる。29日は「津軽三味線女性チャンピオンTOKYO決戦」と題し、00年の津軽三味線全国大会(弘前)女性部門で優勝のはなわちえと、06年優勝の松橋礼香が火花を散らす。30日は、06年の「東京バトルU」で好評だった浅野祥・柴田雅人・新田昌弘・小山豊の若手4人がパワーアップして再びバトルを繰り広げる。31日は木乃下真市による2ステージで昼はソロライブ、夜は海沼正利<Pc>・高橋まこと<Dr>とのセッションをたっぷりと聴かせる。 今回出演のほとんどが、三味線かとうが開発したエレクトリック三味線・夢絃21を使用する。三味線かとう店主・加藤金治氏は「常に新しいことに挑戦しているプレーヤーの方々か求める音に応えようと、夢絃21を製作する我々も日々格闘してきました。そのひとつの集大成か、今回の『Challengers』です」 会場となるムーフ町屋のキャパシティは296席で、4月21日に前売開始となるが売切れ必至となりそうだ。(生) |