『月刊エレクトーン』2007年1月号より

長門暁&浅野祥“B-bloods”津軽三味線のイベントで大活躍!

 東北の高校生2人によるユニットB-bloods(ビー・ブラッズ)。エレクトーンの長門暁くん(17)と津軽三味線の全国3連覇チャンピオン・浅野祥くん(16)という2人の「B型」による実力派ユニットだ。そんな2人が、津軽三味線の若手スター競漬による一大イベント「東京バトルU」に出演した。息もピッタリの2人のステージをレポートしよう。

暁&祥が燃えた!「東京バトルU」

 「二人とも血液型がB型だから!」と意気投合して結成以来、”B−bloods”として大きなステージに立つのも、もう3回目だ。いままではエレクトーンのイベントに津軽三味線の浅野祥くんがゲスト参加する形で共演してきた二人だが、今回は逆パターン。津軽三味線の若手人気奏者4人(小山豊、柴田雅人、新田昌弘、そして浅野祥)が競演する一大イベント「東京バトルU」に、長門暁くんがゲストで招かれた形での共演となった。

 プログラム第1部は、4人の奏者がそれぞれのバンドを率いて登場。B−bloodsは3バンド目だ。まず津軽三味線とエレクトーンで、初舞台のTEJ仙台でも演奏した思い出の曲、デイヴ・ウェッケルの「Hard Wired」を演奏。エレクトリック三味線を使い、まるでエレキギターの速弾きのように巧みにソロを演奏する浅野くん、1台の楽器から出ているとは思えない迫力のサウンドと鮮やかな足さばきでエレクトーンの魅力をアピールする長門くん。二人の息もつかせぬスリリングな演奏に、津軽三味線ファンの聴衆も興味津々で聴き入る。

 2曲目からは き乃はち(尺八)、大塚宝(和太鼓)も加わリ、民謡「秋田荷方節」と長門くんのオリジナル曲「宵」を演奏。和風のメロディーにHipHopの要素も取り入れた「宵」は、尺八、和太鼓という生楽器との共演で、さらにサウンドに広がりを生み面白みを増したようで、二人の演奏にも熱が入る。この高校生二人のフレッシュな演奏に、会場からは惜しみない大きな拍手が送られた。

 第1部のラストは、出演バンドがステージに全員集合しての一大セッション。長門くんもエレクトーンで参加して、ハジけまくった。

 伝統和楽器の代表である津軽三味線と、最新テクノロジーの粋を集めたエレクトーン。真逆に見えるこの二つが、ティーンの二人によって見事に融合した一夜だった。

『月刊エレクトーン』2007年1月号より